病院で検査された画像診断の報告書の確認不足で、「肺癌疑い」を見落とし、治療もせず一年間放置されたとして、主治医が訴えられる事案が発生しております。日々たくさんの検査オーダーを出し、何十人もの患者を受け持つ人気の高い医師には一人一人の一つ一つの結果を確認し、全て頭に入れるのは、かなり負担な作業でしょう。癌を疑ってオーダーをしたのかはわかりませんが、画像の結果まで見落とすわけですから。
紙カルテの頃は、そうではなかったでしょう。紙に書かれた患者のレポートが主治医毎の引き出しに入れられ、外来や病棟でナースが見せてくれたり、主治医が自分で引き出しを開けたりしていたわけです。これも自ら結果をみにいかなければ開かない電子カルテの弊害なんですかね・・・。
で、素人のおかちゃんは、考えました!
何も、医療従事者による説明が「最初」でなくても良いわけです。電子カルテの中で完成された画像レポートは、検査を受けた患者自身の手元へ届けば良いのです。意味がわからない言葉が並んでいても、今はインターネットがあります。ある程度調べられます。自分の体のことです。調べるでしょう。要は、悪性と思われる所見が書いてあるのか?全く問題ないのか・・・それをわかったうえで、次の診察予約で主治医の意見を聞けば良いのです。主治医がそれについて何も言ってくれなければ「先生、この結果ですけど、悪性と思われる所見は無いと判断して良いですか?」と、送られてきたレポートを見せれば良いのです。採血検査の結果は、普通に印刷して患者さんへ渡しているわけですから、出せない理由はないと思いますが。
どうでしょう?
カルテは病院のものであり患者のものでもあります。
患者本人から申請されれば病院はカルテ開示をします。
早いか遅いかの問題です。
今日の空