それは、ベルリンフィルハーモニーの傍にある、あまり目立たない茶色い建物。
探し当てるのに少し迷ったが、かつくんのポケットWi-Fiに30EURO払って挿入してもらった「SIMカード」がここで役立った。
ここに来た目的は、かつくんの父上の著書が本当にこの偉そうな名前の図書館に保存されているのかどうかを確認する為。
実は、かつくんの家には、額縁に入った父上宛のA41枚の手紙が飾ってある。
そこには、「ドイツ国立図書館に貴方の著書【蕾をつけた山野草】を保存させて頂きましたのでご連絡致します」とある。亡き父上が、自分が戦時中、日本軍に入ってからどんな生活をしていたかを自費出版した本だが、関係者の目に留まったのか、軍事関係の著書として遥々ドイツまで渡ったらしいのだ。 今回、ドイツへ行くなら、この本が本当に国立図書館に保管されているのか、確かめてみよう!ということになった。(喋れないのに無謀??)
額縁から引っ張り出した手紙は、既に黄色くなって、ちょっと触っただけで破れる始末。
でも、額縁ごと持って行くわけにはいかないので、手紙だけ準備した。
探し当てた国立図書館の受付で、日本から持って来た手紙を見せる。文章は日本語だが、住所は国立図書館の住所がドイツ語で書いてあるので、先ず「この住所はここで合っているのか?」と聞いてみる。受付の中年の女性は「そうだ」とうなずく。
事情を簡単に(そりゃそうだ、言葉が通じない)説明して、本を探してもらうことに・・・そこからが大変。
本のタイトルや著者名でデータベースを探してもらうがヒットしない。
図書館のサイトのあらゆるページを調べつくし、最後は「google」で探し始めたぞ・・・それはちょっと・・・(泣)
もう、無理だね。諦めようか・・・と話していたところ、その女性が、「ちょっと待って、日本語がわかるスタッフがいる」と。(ヒアリングできないけど、なんとなくニュアンスで、ね)
ここに、日本人がいるのか?びっくり!!
彼女からの電話を受けて現れた若い男性はドイツ人だった。
だけど、日本に留学していたとのことで、流暢な日本語を喋る。
良かった、彼なら調べてくれるかもしれない!と期待した。
いや、彼が探してダメなら、もう諦めよう、と思った。
受付を離れ、図書館を訪れた人が本を探す為のパソコン(富士通)で、彼は日本語で著書名を入力した。
すると、何ともあっけなくHIT!!
思わず「あった~!」と叫んだね。
貸出するような類の本ではないが、軍事関係の本はとても多く保存されていて、倉庫にある、と。
ダンケシェン!Kチャン(←彼の名前)
きっと職場柄、ドイツの国費で日本に留学したんだろうけど、良かった、Kチャンが日本に住んでくれていて。感謝感謝!!
ダンケシェンドイツ!
このお話はとっておきだったのですね。本が見つかってよかったですね。でも写真は撮ってないの?
ヒットした画面は、撮ったよψ(`∇´)ψ
本は倉庫に眠っていて、見せてはもらえなかった。多分、綺麗に陳列されていないとみた。
パソコンのDATAベースにヒットしたら、もう、あると見なします( ̄^ ̄)ゞ
同じ本は自宅にあるし;^_^A
アカデミックなお話しで、、感動ものですね(^-^)v
こんなストーリーを持ってドイツに行かれたとは思いませんでした!
単なる、還暦祝の旅行だとばっかり( ̄ー ̄)
いやぁ、単なる還暦祝い旅行ですがな。